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オフロード・オンロード問わず必須なのがヘルメットです。
転倒時に限らず、前方から泥や砂が飛んできたり、枝がぶつかったりと転ばなくとも常に頭に飛来物が飛んでくる危険から守るため、そして転倒時の頭部保護という役目があるためとても重要な装具です。

この記事ではオフロードヘルメットの役割や種類、メーカーによる特徴を解説していきます。
オフロード用ヘルメットは呼吸のしやすさを確保するために口元が伸びた形状になっています。 林道ツーリングからモトクロスまで、オフロード走行は運動量の多いスポーツため、 この形状ではないオンロードヘルメットだと、走行時に息苦しさを感じるでしょう。

また、長く伸びたバイザーは全走車から飛んでくる泥や砂から目を守る役目があります。 オフロード走行では非常に有効な装備なのですが、一方で空気抵抗になるという副作用があるため、 デュアルパーパスヘルメットと呼ばれるオン/オフロード兼用のヘルメットではバイザーが短めに設計されています。
まとめ①
・呼吸のしやすさを確保するために口元が伸びた形状になっている

・泥や砂から目を守るため、バイザーが長い





選び方のポイントとしては、まずゴーグルの着用を前提としたオフロード向けヘルメットか、シールド付きのデュアルパーパスヘルメットのどちらを選ぶかという点から考えます。
普段から街乗りや通勤通学に使うということであれば、 ゴーグルが不要で着脱が楽なデュアルパーパスヘルメットが便利です。
先にも記述のように、空気抵抗を考慮してバイザーが短く設計されているので高速走行も快適ですし、 シールドで顔を覆っているので冬の寒さにも対応しやすいです。 また、雨の日もゴーグル仕様だと雨粒が口元に当たって痛い思いをしますが、シールドならその心配もありません。

オフロードを走る場合は、シールドを取り外してゴーグルを着用することでオフロード仕様として 使用できます。 このオフロードとオンロードの両方に対応出来るということが、デュアルパーパスヘルメットと呼ばれる所以です。 余談ですが、デュアルパーパスヘルメットでシールドを付けたままゴーグルを着用するケースがまれに見受けられますが、面倒でもシールドは取り外した方が安全です。
逆に、ある程度オフロード用として割り切れる方や、 別にオンロードヘルメットをお持ちの方であれば、オフロード向けヘルメットの方をオススメします。

ゴーグルの着用を前提としているためシールドなどのギミックが無い分軽量で、 長めのバイザーは泥除け効果をしっかりと発揮してくれます。 SHOEIなど一部のメーカーでは蒸れを防止するための空気の通り道であるベンチレーションを 常時開放として、通気性を最大限に高めるよう設計されています。 これは冬の寒さを考慮したデュアルパーパスヘルメットでは不可能な割り切りですね。 シャッターを廃しているためベンチレーションの開閉が無く、冬は容赦ない冷気が頭を冷やしてくれます。
上記の2つのヘルメット以外に、トライアル競技に向けたトライアルヘルメットというものもあります。

トライアルというスピードを競わない競技に特化していて、 足元が視認しやすいようチンガードを廃したジェットヘルメットになっています。 バイザーは一応装備していますが、大量の泥を被るようなシチュエーションはほぼ無いため、かなり短め。

エンジンの音を把握しながらの繊細な操作が必要とされるので、外音が聞き取りやすい配慮がされているのも特徴です。
まとめ②
・ヘルメットのジャンルは、デュアルパーパス、オフロード向け、トライアルの3種類が基本

・乗りたいスタイルによってヘルメットのジャンルを決める





欲しいヘルメットのジャンルが決まったら、次はブランドや機能を考えてみましょう。 ヘルメットを製造しているメーカーは多岐に渡りますが、ここでは代表的なメーカーを3つ取り上げます。
国内メーカーで一番勢力を持っているのがSHOEIヘルメットです。(オンラインストアではお取り扱いしておりません)
現在SHOEIではオフロード向けヘルメットとしてVFX-WR、デュアルパーパスヘルメットとしてHORNET ADVをラインナップしています。
SHOEIと同じく日本を代表する老舗ヘルメットメーカー。 安全への拘りが抜きんでて強いメーカーで、一部キッズ用などを除き全てのモデルでSNELL規格を取得しています。 高い帽体強度は衝撃を受けた際にもたわむことが無く、丸い帽体形状は引っかかりの無い滑らかな形で衝撃を滑ってかわす機能を持っており、 これがARAI流の最も安全なヘルメットの答え。
BELLヘルメットはアメリカの世界最大のヘルメットメーカーで、オートバイ用はもちろん オンロードから4輪、自転車など多岐のジャンルでヘルメットを製造しています。 オフロード用も他メーカーに比べラインナップが多く、MX-9・MX-9ADV・MOTO-9・MOTO-10シリーズなどがあります。
まとめ③
・おすすめの代表的な3メーカー、SHOEI、ARAI、BELL

・SHOEIはオフロード向けヘルメット、デュアルパーパスヘルメットをラインナップ

・ARAIは安全への拘りが強く、一部キッズ用などを除き全てのモデルでSNELL規格を取得

・BELLはアメリカの世界最大のヘルメットメーカーで、他メーカーに比べラインナップが多い





紹介した代表的なメーカー3つの中から、オフロード向けモデルとデュアルパーパスモデルをご紹介します。

SHOEIからオフロード向けヘルメットVFX-WR、デュアルパーパスヘルメットHORNET ADVをご紹介。

VFX-WRは平面が無い、と言える程の角の立った鋭角的なデザインがインパクト絶大で目を引きます。 2010の法改正により、現代のヘルメットで主流の鋭角的な多面体のデザインが解禁となり、ヘルメットのデザインを大きく変えたのがこのVFXシリーズ。

機能面では、なんと言っても軽いという点がユーザーから評価されています。 これは、シンプルな防御力よりも軽さを重視して疲労感を抑えることで操作ミスを防ぎ、そもそもの転倒を減らそうという SHOEIの掲げる「アクティブセーフティ」という考え方に由来しています。

もちろん、安全面でもぬかりはなく、衝撃吸収材を2つのパーツに分割。衝撃を受けた際には2つの吸収材が スライドするように動くことで衝撃をいなすというM・E・D・Sという独自の特殊構造を採用しています。 この構造は後述のMIPSに通じるものがありますね。

HORNET ADVはデュアルパーパスヘルメットとしてはオンロード志向が強く、 短めのバイザーはスリットを開けて空気抵抗を減らし、口元の張り出しも抑えられて下方からの空気の巻き込みを防ぐ配慮がされています。
内装もオンロード向けの肌触りがしっとりとした生地が採用されており、どちらかと言えば「オフロードでも使用出来るオンロードヘルメット」と言うべき作りです。
シールドには二重レンズの一種であるピンロックシールドを標準装備。ピンロックシートも最初から付属しているので、 雨の日や冬の寒い状況でもシールドの曇りとは無縁。
二重レンズとは、寒冷地の窓と同じ理屈で、レンズとレンズの間に空気の層を設けることで結露=曇りを強力に抑える効果があります。
これは曇り止め材よりも効果が強く、持続時間も無いため非常に便利かつ効果的な装備です。
更に、流行のインカムを前提として、チークパッド周りにスピーカーホールを備えてあるので、 インカムの装着がしやすくなっています。こうした配慮から、このヘルメットがツーリングユースを重視していることがわかりますね。
帽体の丸さに拘っているため、オフロードモデルのV-CROSS4・ デュアルパーパスモデルのTOUR-CROSS3共に 口元の張り出しは抑えられており、後頭部の形状も最近のトレンドを追わず丸みを帯びた形状となっています。
突起に見えるディフューザーは両面テープで貼り付けられているため、衝撃を受けると容易に外れるようになっていて安全性を損なうことはありません。
オフロード向けモデルであるV-CROSS4は上記の通りSNELL規格対応ながらも比較的軽量に仕上がっており、 安全性と軽さから、全日本モトクロスでは圧倒的なシェアを誇ります。
内装のオプション設定が豊富なため。フィット感の調整幅が広いのもポイント。 チークパッドだけでも12mm厚~35mm厚と、6サイズも設定されています。
内装の着脱も比較的簡単で、メンテナンス性にも優れます。
デュアルパーパス仕様のTOUR-CROSS3はオフロード向けモデル・V-CROSS3をベースとしているため、オフロードテイストを多く残していて、 シールドを外せばレースにも対応可能なオフロード性能を持ちます。
この点はSHOEIのHORNET-ADVよりもオフロードの比重が大きいと言えます。
オプションのTXバイザーというパーツを装着することにより、バイザーを外した「ターミネーター仕様」という状態に変更することも可能。
このスタイルは一時期アメリカンバイクやビンテージスタイルのユーザーに流行しました。
BELLは海外メーカーです。海外メーカーのヘルメットは一般的に日本人の頭部と想定している形状が異なるため、 人によってはフィット感に違和感のある場合がありますが、 正規輸入品のBELLヘルメットには内装に貼り付けてフィット感を調整するためのフィッティングパッドが付属しています。
スタンダードなオフロードヘルメットのMX-9は帽体に軽量プラスチックの一種であるポリカーボネイトを採用し、 FRP製ヘルメットに比べ生産性を高めることで低コスト化を実現。
MIPSという衝撃緩和のギミックを装備し、高い安全性を確保しつつもリーズナブルなヘルメットとして高い支持を受けています。
そのMX-9のバリエーションであるMX-9ADVはシールドを装備したデュアルパーパス仕様で、 MX-9譲りのオフロード性能と長さを押さえたショートバイザーでオン/オフ性能の両立を図っています。
ARAIのTOUR-CROSS3同様、オフロードの性能を極力スポイルしない設計のため、 シールドを外してゴーグルを着用すればハードな走りにも対応可能。
この点はSHOEIのHORNET-ADVよりもオフロードの比重が大きいと言えます。

ハイエンドオフロードモデルであるMOTO-9にはFLEXとMIPSという2つのモデルが存在し、 MOTO-9FLEXは衝撃吸収ライナー(発砲スチロールの一種)を硬度の異なる多段分割構造として 速い・遅い/軽い・重いという多種多様な衝撃に対応するという、 安全性において最高クラスの性能を持ったヘルメットです。
帽体はカーボンファイバー製となっており、帽体強度が求められるSNELL規格に対応する強度と軽さを高次元で両立。

MOTO-9MIPSも、名前の通りMIPSを採用することで衝撃をかわし、高い安全性を確保。 帽体はカーボンからFRPへと変更されつつも、ライバル製品と遜色のない強度と軽さを維持しています。もちろんこちらもSNELL規格対応。
そしてMOTO-9シリーズは共通してマグネット装着によるチークパッドを採用しており、文字通り一瞬で着脱が可能。 このメンテナンス性の高さは特筆モノ。 一つ注意点としては、MOTO-9シリーズはレース・サーキット走行専用モデルのため公道走行は出来ないという点。 この点はご注意ください。
総まとめ
以上、専門店がおすすめするオフロードヘルメットの種類と選び方のお話でした。 お悩みの場合は、是非ダートバイクプラスにお問合せ頂くか、ダートバイクプラス瀬戸店までご来店下さい。ヘルメットに限らずオフロード全般に精通したスタッフがアドバイスやサポートさせて頂きます。

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