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  • オフロードバイクのスプロケット選び ショート?ロング?セッティングの考えかた

    オフロードバイクのスプロケット選びオンロードバイクではあまりメジャーでは無いかもしれませんが、オフロードバイクではスプロケットの歯数の変更は結構メジャーなカスタムの一つで、使用用途によって変更することで、走りに幅が出てより楽しく走れます。この記事ではスプロケットの役割や種類、セッティングの考えかたを解説していきます。スプロケットとはまず、スプロケットとはなにか?というお話です。バイクというのは基本的にチェーン駆動(チェーンドライブ)という方式でエンジンの力をタイヤに伝えています。例外なのがハーレーのベルトドライブや、BMWなどに多いシャフトドライブという方式ですが、ほとんどのバイクはチェーンドライブとなっています。エンジンのミッションと直結しているのがフロントスプロケット。これをチェーンを介して後輪に動力を伝えます。その後輪に取り付けられているのがリヤスプロケット。そして当然ですが、前後のスプロケットを繋ぐチェーン。これらのパーツを合わせて、駆動系3点セットとして扱います。消耗した際も、この3点セットで交換することが推奨されています。スプロケットを変えるとどうなる?バイクのスプロケットは自転車のギアと理屈は同じで、歯数の変更によって「重いが速いギア」や「軽いが遅いギヤ」と特性を変化させることが出来ます。具体的にどう変化するのかと言うと、フロントスプロケットは歯数を小さくすることで力強くなり、大きくすることで速くなります。先ほどの表現で言えば、小さいフロントスプロケットは「軽いが遅いギヤ」大きいフロントスプロケットは「重いが速いギヤ」と言えます。リヤスプロケットはその逆で、歯数を小さくすることで「重いが速いギヤ」となり、歯数を大きくすることで「軽いが遅いギヤ」となります。そしてこれらの特性である「重いが速いギヤ」をロング・「軽いが遅いギヤ」のことをショートと呼びます。(以下ロング・ショートで表記致します。)バイクのジャンルにおける基本セッティング前後のスプロケットを片方ずつ、もしくは両方変えることでバイクのパワーやスピードの出方は大きく変化します。ざっくり言えば、オフロード走行では高速道路のように100km前後スピードで巡行することは考えにくいため、一般的にショートのセッティングを。逆にオンロード走行では高速巡行が快適なように・もしくは最高速を稼ぐためにロングのセッティングが基本。具体例を挙げると、モトクロッサーと呼ばれるオフロード競技専用車両のCRF250Rの標準スプロケットの歯数は、フロントが13、リヤが48です。逆に、公道仕様車として販売されているCRF250Lの標準スプロケット歯数はフロント14・リヤ40です。用途が異なれば、選ぶスプロケットの歯数も大きく変わるということですね。因みに、このフロントとリヤの歯数の比率を「二次変速比」と呼び、リヤの歯数をフロントの歯数で割った数字で表します。CRF250Rの場合は48÷13で「3.69」CRF250Lの場合は「2.86」となります。この二次変則比が同じであれば、前後の歯数が異なっていても、走りの特性はほぼ同じいうことになります。こちらも具体例を挙げると、フロント12・リヤ50のセッティングと、フロント13・リヤ54は二次変速比がほぼ同じ=走りの特性もほぼ同じということが言えます。つまり、フロントスプロケットを1つ変更すると言うことは、リヤスプロケットを3-4変更するのと同等の効果があるということもわかりますね。スプロケットのセッティング・具体例フロント編ここから本格的にセッティングの話に移りましょう。フロントは1つ歯数を変えただけでリヤ3-4つ歯数を変えた効果があるということを踏まえて考えます。例として、CRF250Lをオフロードでもっと楽しく遊ぼうと思う場合、まずフロントスプロケットを1つ小さく。つまり13にしてみてはいかがでしょうか。まず体感出来るレベルで加速が鋭くなるはずです。これがポジティブな効果で、ネガティブな効果としては少し高速の伸びが悪くなるはずです。オフロード走行ではこのポジティブな効果が優位に働きますが、オンロードではやや意見が分かれるところかもしれません。筆者の個人的な見解を含みますが、公道仕様車のノーマルセッティングというのは、基本的に高速寄りに設定されています。XR250の例ですと、ノーマルのスプロケットは13と40が付いていますが、このセッティングですと6速が有効に機能していません。5速と6速の最高速はほぼ変わりませんし、巡行時の回転数もあまり変わらないのです。これはどういうことかと言うと、ギヤが重すぎてエンジンパワーが負けてしまっているということ。自転車でも、一番重いギヤでは脚力が足りず十分にペダルを踏めないことがありますが、それと同じ理屈です。なので、オフロード使用でなくとも、多少ショート方向にセッティングを振った方がキビキビとした鋭い走りが楽しめますよ、という事例ですね。30馬力前後のトレールバイクで、ノーマルスプロケットの二次減速比が3.00程度であれば同じ傾向があると言えます。と言うわけで、フロントの変更だけでも結構な効果は得られるものですが、実はフロントスプロケットの変更出来る幅というのはせいぜい前後1-2つ程度だったりするので自由度は大きくありません。それは何故かと言えば、単純にスペースの問題。元々スペースの狭い空間にあるパーツなので当然ですね。バイクによってはフロントを1つ大きくするだけでもガイドに接触してしまう場合がありますし、小さくする際も、やはり1、2つが限度です。それでは満足出来ないという場合はリヤスプロケットの交換も検討してみましょう。リヤ編前述の通り、リヤスプロケットはフロントに比べ歯数1つ辺りの効果が小さいため、変更の微調整が効きます。言い方を変えると、大きく変更しないと効果が感じられにくいとも。また、大きく歯数を変えるという場合にはチェーンの長さが余る・もしくは足りなくなることも想定されますし、歯数を増やした場合は、スイングアームに取り付けられているチェーンガイドへの接触も起こりえます。特にチェーンガイドの接触具合は車種によって異なりますが、チェーンの交換は必要になる場合が多いでしょう。(チェーンの必要なコマ数の計算は後述します)このように、リヤスプロケットの変更はチェーンや周辺パーツとセットで考えることが必要になるため注意が必要です。CRF250Lの場合、43までであればチェーンガイドの変更は必要ありませんが、それ以上はチェーンガイドスペーサーと呼ばれるパーツが必要になってきます。逆に、WR250RやKLX250の場合は比較的大きく歯数の変更が可能です。この辺りの具合はバイクによってまちまちなので、スプロケットを購入する前に現車のクリアランスを確認しておきましょう。スプロケットの種類やメーカーは?ここまでで、スプロケットの歯数についての考え方をお話しましたが、次は具体的にどのメーカーのスプロケットや素材を選べば良いのか?というお話です。フロントスプロケットの種類まず、フロントスプロケットですが、これはどのメーカーもスチール・鉄で出来ています。一部メーカーではクロモリと表現していますが、鉄の一種と考えて問題ありません。つまり、フロントに関しては各社どのグレードでも鉄製であるが故に、重量の差は少なくどれを選んでも大差は無いと言えます。強いて言えば、DRCのDURAライトフロントスプロケットやISAのフロントスプロケットは肉抜き加工を施すことで、若干の軽量化がされています。軽量化にあたってのデメリットは無いので、選択肢があればこちらを選ぶと良いですね。リヤスプロケットの種類フロントに比べ選択肢が多いのがリヤスプロケットです。リヤスプロケットはスチール製のものと、アルミ製の2つに分かれています。スチール製のスプロケットは主にトレールバイクの純正部品として採用されていますが、社外品としてはDRCのDURAスプロケットが定番です。オフロードバイクの適合車種が多く、肉抜きを徹底しているため、スチール製としては軽量に仕上がっているのがポイント。耐久性も純正と同等、そして価格も6,000円~7,000円程度と、毎日通勤通学で距離を多く乗るという方やコスパを重視される方にオススメです。モトクロスでも練習用や、エンデューロでは岩などにヒットしても曲がりにくいという点で選ばれることがあります。一方でアルミのスプロケットですが、こちらの特徴はなんと言っても軽量であること。アルミの重量はスチールの1/3程で、肉抜きを考慮しても実際そのくらいの重量差があります。バネした重量と表現しますが、サスペンションの下に位置し、尚且つ回転するパーツの軽量化は実重量以上の効果があるとされ走りへの効果は大きなものがあります。デメリットとしては価格がスチール製に比べ8,000円~からと高価なのと、摩耗が早く寿命が短いことでしょう。これは表面処理のアルマイト加工によってある程度寿命を延ばすことが出来ますが、それでもスチールの耐久性には及びません。軽さと耐久性という相反する要素のどちらを優先するかで選択が変わってくるのがリヤスプロケットですね。ISAのリヤスプロケットは、ダイアノと呼ぶハードアルマイト処理がされており、加工精度の高さも相まってアルミスプロケットの中では長寿命とされています。XAMスプロケットでは、通常のゴールドアルマイトのものと、潤滑成分を浸透させたカシマコート仕様の「プレミアム」仕様の2つのラインナップがあります。カシマコートはその潤滑性の高さから、サスペンションに多用されるアルマイトの一種です。RENTHALスプロケットでは、通常のアルマイト仕様とアルミとスチールを組み合わせたハイブリッド仕様のツインリングスプロケットをラインナップしています。(画像はツインリングスプロケット)ツインリングスプロケットとは、外周のみをスチール・内側はアルミとしてボルトで締結させたもの。要するに耐久性と軽さの良いとこ取りですね。このように、リヤスプロケットは素材の種類とラインナップで沢山の選択肢があるので、自分の用途にあったものを選びましょう。最後に、前後のスプロケットを繋ぐチェーンのお話です。ここではチェーンの種類や特性ではなく、選ぶ長さについてです。まず、当たり前の話ですが前後共にスプロケットの歯数を増やす(大きくする)と必要になるチェーンのリンク数(コマ数)は増えます。逆に、歯数を減らせばチェーンは余るということですね。では、実際どのように増やしたり減らせば良いのか?これは以下の計算式でわかります。(フロント歯数+リヤ歯数)-(変更後フロント歯数+変更後リヤ歯数)を2で割った数が、必要なリンク数の変更値となります。合計の歯数の差を2で割るってことですね。実際に計算してみましょう。例えば、ノーマルの歯数が13と40で、チェーンの長さが108リンクというバイクがあるとします。このバイクのスプロケットを12と48に変更した場合、必要なチェーンのリンク数は、111.5リンクです。チェーンのコマ数で0.5という数字は使えないため、小数点を切り上げると、答えは112リンクとなります。この計算式を覚えておくと、スプロケットの歯数を選ぶ際にチェーンのカットや交換が必要か否か、簡単に判断出来るのでオススメです。結局どのくらいの歯数がオススメなの?理屈はわかっても、結局どのくらいがオススメなのかというのが正直なところだと思います。モトクロッサーではノーマルを基準に微調整、というのが普通ですが、トレールバイクでは大きく歯数を変更するのも珍しくはありません。筆者の感覚による回答になりますが、オフロードやワインディングで楽しく・パワフルに乗ろうと思ったら、チェーンサイズが520の場合、フロント13・リヤ46がおススメです。ノーマルよりも力強くなった実感を得られやすく、スピードが伸びないというデメリットもそれ程大きくもない、という線で選んだのがこの数字です。逆に、フロントスプロケットを大きくしたり、リヤスプロケットをノーマル以上に小さくするのは先に書いたようにあまりオススメしていません。ノーマルの仕様で一杯にギヤ比はロングにされているので、それ以上に歯数を変えてもメリットがあまり得られないからというのが理由です。と言うわけで、今回はスプロケットの種類や歯数の選び方についてのお話でした。皆様の参考にして頂けますと幸いです。オフロードバイク用品買うなら!ダートバイクプラスを是非どうぞ!

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ウルトラライトカラースプロケット

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